浪花女のサバイバルinアメリカ: 怒りないな

以前にも書いたが
アメリカのデパートで働くと、
客にデパートのクレジットカードを作らせることが
重要な仕事の一つとなる。

私はこれが苦手で、
今年になってまだ一度も作っていない。

客にガンガンクレジットカードを作らせてる人は
押しの強い人が多いように思う。

私は、いらん、と言われると
それ以上は勧めないので、
なかなか作らせることができないのだ。

そういうわけで、
毎回、客には

「●●カードお持ちですか？作りますか？」

と訊かなければならない。

私は個人的には訊きたくないし
客はうざいと思うだろうが、

仕事やから、しょうがない。
上からの命令やし、しょうがない。

その日は朝から、
ものすごーーーーく気難しいお爺さんが
客としてやってきた。

他の美容部員たちはお手上げで
私に接客してくれと頼んできたのだ。

もちろん、気難しい爺さんやから、頼む、
なんて誰も私には言わない。

なんだかようわからんが、行ってみたら
そこに気難しい爺さんがいてたというわけ。

そうやでな、強欲な美容部員たちが
他にセールス譲るなんて、
そうそうない。

なんとか無事、買い物の手伝いをして
精算の段階になり、

「●●カード作りますか？」

と決まり文句を言うと（仕事やからね、しょうがない）

No! No! No!
No! No! No!

実際には十回くらいNo!て言われた。

一回訊いただけやのにw

私がカード作るか？と訊いたばっかりに、
ただでさえ気難しかった爺さんが、
ますます不機嫌になったので

「そうそう、くじ引きがあるんです！
何が当たってるか見てみましょーねー！
なんて書いてあるかなーーー♪」

と、その日店内でやっていたくじ引きを
爺さんの前で開いてみた。

そのくじ引きは開くと

「＊＆のフェイスクリームのサンプル」
「＃＠のボディオイルサンプル」
「次の三百ドルのお買い物で、五十ドルオフ」

みたいなことが書いてあるのだ。

果たして、爺さんのくじ引きを開いてみると、

大きく10％オフ！の文字が。

「わし、この買い物10％オフになるんか？」

と、爺さん。

しかし、小さく

「●●カードを作ったら、今日のお買い物は全て10％オフ！」

とある。

よりによって、なんでこのタイミングで、
これが出るかなぁw

「えっとー、●●カードを作ってお買い物をされたら、
10％オフです・・・・あはは・・・」

気まずい空気が流れる。