2019年7月19日金曜日

私がお手本




私があえてここで言うまでもなく、
今の時代、小売業は厳しい状況。


オンラインやったら
小賢しい販売員とやり合わなくても、
頭ボサボサ、パジャマのままで、
家から一歩も外に出ることなく
何でも買えるのやから。


ネットショッピング



そういうわけで、私が働いてるデパートも
うちらには結構なノルマ押し付けてくるのに、
ネットでは割引やギフトなど
お店ではやってない特典を
なんやかや提供して、
一人でも多くのお客さんを
ネットに取り込もうと必死。


ネットで売る方が店側にも儲けが大きいしね。


そんなこんなで、店頭に立つ私たちは
どんどん不利な状況に。


私はすでにこの仕事に期待はしていないので、
毎日行って、できるだけのことをして、
お給料もろて帰ってくる。

クビになるまでは、
あるいは店がつぶれるまでは
これを繰り返す予定。


そんな中、腹を立てまくっているのが、
勤続十五年以上の美容部員たち。


ガンガン人が辞めて行く仕事なので、
この会社で七年目の私でさえ、古株やが
(古株の貫禄は皆無やけど)
十五年以上となると、店にも貢献してるし、
良い顧客もがっつり抱えている。

でも、会社は彼女たちの顧客も
ネットに取り込もうとしているので、
ていうか、かなり取り込んでしもてるので、
ベテランたちがご立腹なのだ。

「もうね、私こんな仕事どうでもいいわ!」

と、同僚のリリアン。

おそらく、七十歳近い彼女は、
大金持ちの顧客を何人も抱えたベテラン。

「私が長年かけて築いて来た顧客を、
この会社は私から奪おうとしてるのよ。
どんなに一生懸命働いても、感謝すらしないし。
もうやってられない!」

ほぼ、毎日ぼやきのリリアンだが、
最近特にひどい。

「私決めた!あんたみたいな生き方にする!」

え?私?

「一生懸命働くのはもうやめ!
あんたみたいに、毎日ここに来て、
適当に時間を過ごして、そこそこの給料もらって、
ほんで、プライベートを優先して楽しく生きることにしたの!」

「お、おう・・・」

これがさ、冗談とかイヤミとかで言うてるんやったら、
まだ救いがあるんやが・・

リリアン、マジやから・・・



働くのやめた



ちゃんと見抜かれてたのね。
私の勤務態度w

プライベートも別に他人に真似ていただけるほど
充実したもんやないけど、
仕事はね、神経すり減らして
ストレスで胃痛めてまで、
するようなもんやないな、とは思ってる。

リリアンの良いお手本になれるよう頑張ります。


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