アメリカ人の名誉のために言うと、
良い人多いねんで、アメリカ人。
でも、まあ人間やからね、
ふつーーに根性ひん曲がった奴もおるわけ。
客商売とは辛いもんで、
どんな奴が来ても
ニコニコ笑顔で対応せんならん。
で、こないだ来てんわ。
根性のひん曲がった婆さん。
レシートを持って返品に来たの。
レシートがあれば、基本返品は簡単やけど、
たまにクーポンが使われていたり、
イベントでギフトカードをもらっていたりすると、
ちょっとややこしいことになる。
レシートを見ながら、その確認をしていると。
「何してるのよ!レシートあるんやから、
返品できるでしょ!」
と婆さん。
「はい、できます」
「じゃあ、さっさとしなさいよ。
やり方わからへんの?」
「わかってます。ちょっと待ってくださいね」
レシートを見ると、婆さんに商品を売ったのは
同僚のメアリーだった。
「あ、メアリー今日いてますから、
メアリー呼びますね」
と言うと、婆さん激怒。
「レシートあるんやから!
返品くらいあんたでもできるでしょ!
なんで、今すぐに返品せえへんのよ!」
メアリーには会いたくないようなので
「わかりました、返品しますね」
婆さんは、結構強い口調でものを言う人だったのだが、
アクセントなのか、滑舌なのか
私にはちょっと聞き取りにくかった。
それでまたまた婆さん、激怒。
向かいのカウンターに行って
他の美容部員に私の文句を言い始めた。
「あのアジア人の子、自分のやってることわかってないわね」
「彼女は自分のやってることわかってますよ」
婆さんが話しかけた相手は、
私の同僚ビクトリア。
ロシア人の彼女は常に強い口調で
なんでもきっぱりと思ったことを言う人。
「だって、英語わからないんじゃないの?」
「じぇにの英語は完璧です」
「あなた、私が間違ってるって言うの!?」
「私が言うてるのは、彼女の英語は完璧ということだけです」
何が何でも、私にいちゃもんをつけて、
ビクトリアに同意させたい婆さん。
「じゃあ、新人なのね、何やってるかわかってないのよ!」
「いいえ、新人やないです」
そこへ戻って来た私に婆さんは
「あんた、新人でしょ!?」
新人やないけど、もしそうなら
それがなんやちゅうねん?
「いいえ、私この会社で七年近く働いてます」
「じゃあ、なんで私の言うてることわからんのよ!」
いや、わかってるから返品してやったんやろ。
それなりの経験積んで来てるから、
お前みたいに根性ひん曲がったババアでも
笑顔で対応しとるんやろが。
あえて言うなら、お前の滑舌が悪いから
何言うてんか、わかりにくかっただけや!
て、言うわけにもいかんしね。
にっこり微笑んで、
Have a wonderful day!
とだけ言うて、その場を離れた。
ありがとう、ビクトリア。
嬉しかったよ。
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