2019年9月9日月曜日

???の気持ち3



入社したての頃ソフィーは、
若くて美人のエリカととても仲良しで、
昼ごはんも、休憩もいつも一緒。

それが突然、エリカとは口もきかなくなって、
次は私といつも一緒に過ごすようになった。

そして、ある日突然、
私とも口をきかなくなった。

私、なんもしてへんのに、なんで?
て感じで、
ほんまに何が原因かわからんかってん。

そして、ソフィーはその後も次々と
新たな友人と作っては(ちゅうても同僚やけど)
コーヒーもランチもべったり一緒に過ごし、
しばらくすると、突然に付き合いを止めてしまう。

その繰り返し。


こっちはええ大人やし、
別に無視するとかではなく、
以前のように一緒に行動することがなくなっただけなので、
心の中では
「私なんかしたんか?」


と思いながらも、
彼女に直接何か問うわけでもなく、
でも???と思い続ける感じ。




ある日、エリカに

「なんで、あんたとソフィー付き合わんようになったん?」
と訊いてみた。

「さあ、わからないわ。でも私何も彼女にしてないし。
多分、私が彼女の言う通りにならないから、
嫌になったんやないの?」

エリカは十五歳ほど年上の男性と一緒に暮らしている。

彼にはティーンの男の子もいる(一緒には暮らしていないみたい)
それをソフィーが

「あんたは若くてきれいなのに、なんでそんな男と付き合うの?」

「彼と一緒にいても、絶対に幸せになれない!」

「ティーンの子供がいるなんて!絶対にうまくいかない!」

「子供のいる男なんかと付き合っちゃだめよ!」

「あんたは若くて美人なんだから、若い男と結婚して子供を作るべき!」

と別れることを勧め続けたらしい。

「その当時はね、私はソフィーのこと友達だと思っていたし、
親身になってくれてるって思ってて、
ソフィーの言うことが正しいと思って
彼とよく喧嘩したのよ。
でも、私は彼のこと愛してるし、
彼と一緒にいることが私の幸せって気づいたの」

で、エリカが幸せに気付くと同時に
ソフィーはエリカと口をきかなくなったらしい。


そういえば、私も思い当たる節がある。

続く

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