2021年1月27日水曜日

売れ残ったパンの行方

日本やとさぁ、
スーパーなんかでも
夕方なったらセールとかあるやん?

売れ残らせて廃棄するより
売り切る方がええからか、
そういうのあるやんか?

アメリカのスーパーで
そういうの見たことないねん。

どこかにあるかも知れんが、
私は見たことない。

私が働いているパン屋も、
閉店間際に、
大量にパンが残っていたとしても、
セールはしない。




残ったパンは寄付する。

売れ残ったパンを
引き取りに来てくれる人がいて、
(教会関係の人たちらしい)

食べ物に困っている人たちに
配られる。

ただ、毎晩引き取りには来てくれないので、
彼らが来ない夜は、
パンは基本廃棄。

 
捨てるのがもったいなくて、
罪悪感でいっぱいになるので、

みんなに持って帰らせたり、
私も持って帰ったりしていたが、

うちに子供が12人、
お腹空かせて待っているならともかく、

私、一人暮らしですからね、

一人でそないパンばっかり食べられへん。


でもその日に焼いた
フレッシュなパンが売りの店なので、
残ったパンは翌日に持ち越さない。

よって廃棄。


閉店間際になったら
半額にするとかすればええやん、
って思うやろ?

私も思わなくもないけど、
アメリカでそのやり方は
難しいやろな、とも思う。


デパートなんかやと、

「一昨日買うたスカートが、
今日は6割引になってる!」

と客がスカートを持ってきて、
値引きを要求できたりするの。

三ヶ月前買うたブラウスが
今日は半額やんけ!半額分返せ!
なんて言う、
クレイジーな客も全然珍しくない。

「この商品は、あとで持ってきても、
値段の調整はしません」
て断り書きを入れることもある。

 
そら、奥さん、あれよ、
夜になったらパン半額?

ほな、私が今朝買うたパン、
半額にしてくれや!って
今朝のパン持ってくる客が出てくるに違いないわよ。

あるいは、今朝買うたパン返品して、
半額になったパン買わせろ、とかね。


それを受け入れるかどうかは
ともかく、

そのたびに、マネージャーが呼び出されて、
客からごちゃごちゃ言われるとか、
商売の邪魔になるし、やってられへん。


昨日買うたパンを、

「見た目が昨日買うた時と違う」

という理由で、交換しろって
言うてくる客がおるくらいやねんから。

一昨日、おってん、ほんまに。

私が見る分には
パンは普通の見た目やったけどね。

ていうか、保存料使ってへんねんから、
さっさと食べるなり、
冷蔵庫入れるなりしろよ、ったく。

パンの価値を下げないためにも、
寄付か廃棄の二択しかないんよね。

アメリカ人が、こんなに図々しくなかったら、
パン屋だってスーパーだって、
日本のタイムセールみたいなの出来るのにね。


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応援ありがとうございます。

  

2 件のコメント:

  1. ジェニさん、おはよう。
    いやぁ読んでいて衝撃でした。
    そんなアホなクレーマーが普通に存在する社会に。
    以前の化粧品売り場でのお話も、
    半分使っておいて返品ってマジ?って思いましたが、
    食品でも普通にあれこれ言ってくるって、
    自由と傲慢の区別がなさそうですね。
    結局言ったもの勝ちみたいな、ストレス溜まるね。
    昨日と見た目が違うパンって・・・?
    日本の値引きシールやら賞味期限近い商品ワゴンやら
    重宝しています、このご時世。
    そうそう、件のマスク男はもう来ていませんか?

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    1. アメリカのクレーマー、負けてへんやろ?そそ、言うたもん勝ちよ、この国は。そういうとこで生きて行くのに、疲れ気味の今日この頃ですわ。あのマスク男は、その後一回見ました。いっちょまえに女連れで来てましたよ。あんなんでも女おるねや、と思うと、我が身が情けなくなりましたわw

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