今、私が一番困っていること

おそらく「年寄枠」

あるいは「マイノリティ枠」で

もしくはその両方、一石二鳥で

採用されたと思われる、パン屋の仕事。

アメリカの大きな職場は

マイノリティ枠やミリタリー経験者枠など、

色んな人を雇わんとあかんようなので。

フロリダの場合、石投げたら年寄りにぶち当たるくらい、

年寄りの多い州なので、

年寄を雇うことには困らんと思うけどね。

この州で暮らしている分には

私も「そこのお若いの」と呼んでいただけるw

まあ、年寄りはともかく、

日本生まれ日本育ちで、100%日本人の私は、

間違いなくマイノリティ。

コ　〇〇禍の今、

パン屋で働き始めた私が困っていること。

英語が聞き取りにくい！！！！

飛沫を気にして小声で喋る人。

（マスクしてるにも関わらず）

目の前にでかいアクリル板があるわ、

マスクしてるわ、

その上小声で言われたら、

聞こえへんやろぉぉぉぉー！

て心の中で叫びながら、

聞き返す。

そうしたら今度は

マスクをはずして小声で注文してくる。

ちゃうちゃう、マスクはつけたままで

もうちょっと大きい声で喋ってー（泣）

注文はなんとか聞き取れても、

その次に一番の難関が待っている。

名前。

私はスペルが苦手。

パソコンとかスマホばっかり使うようになって、

ますます覚えなくなった。

お客さんの名前が

ジョンとかデイビッドとか

リサとかリズであることを

毎回祈りながら、名前を尋ねるが、

そううまいこと、

リサとジョンばっかりが来るわけやない。

 

訊ける雰囲気の時は、

スペルを尋ねるが、

マイケルとかステファニーとかアンジェリーナとか

名前自体は長いが、

よくある一般的な名前やと

アホ面さらして、スペル教えてとは言いにくい。

（アホやのに見栄っ張り）

そういう時は、合ってるか合ってないかわからんけど、

適当に名前を打ち込む。

それに加えて、ヒスパニック系の多いフロリダ、

聞いたことのないような名前も多い。

そこにはマスクとアクリル板が立ちはだかるし。

というわけで、毎回私の耳と、

小さな脳みそと、大きな想像力駆使して

適当に名前を打ち込む。

自分で見て、どう見てもこのスペルおかしいよな、

て思っても、もうそのまま打ち込む。

だいたい誰かわかったらええやろ、みたいな。

厨房で働く人が、

お客さんの名前を呼んで

出来上がったサンドイッチを渡すので、

彼らの想像力に丸投げする。

今のところ、厨房からもお客さんからも

苦情は来てないので、

うまいことやっているのやと思う（厨房が）

こんな私でも働いて給料をもらってるので、

アメリカってなんやかや言うても

懐の深い国やでな、って思うのでございます。 

　

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