私がまだ某高級デパートで働いてた時の話。
美容師さんが、髪の毛を切ったり、
パーマをあててる間、
お客さんの話を聞いてるのと同じように、
アメリカの美容部員もお客さんの話を聞く。
お客さんなので、絶対反論しないし、
何を聞いても、
へー!すごーい!わーお!と
キャバ嬢のごとく反応する。
だって、うちらはお客さんにお化粧しても、
商品買うてもらえるとは限らんし、
一時間くらいかけてメイクして、
なんも買わんと帰られるとか、
普通にあるから、一生懸命媚び売るわけ。
パーティーに行くとか、
デートに行くとか、
そういう時に化粧品売り場に寄ってくれて、
フルメイクを頼んでくれるんやけど、
こっちはメイクしてお金もろてるわけちゃうからね。
商品売ってなんぼやから。
メイク中は、難しい注文色々付けられて、
それでもってマスカラの一本も買うてもらえず
帰られてしまうと、
あとでマネージャーにごちゃごちゃ言われるのだ。
「あのお客さん、何買うて行ったん?!」
「あのお客さんなんぼつこた?」
「あんなに時間かけてメイクしたのに、
あんたなんも売らんかったん!?」
「なんも買わん客に時間使ってんちゃうで!」
などなど。
時間かけて、化粧して
客からは何も買うてもらえず、
マネージャーからは無能扱い、
泣きっ面に蜂とはこのこと。
つづく
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