今の仕事で初めて泣いた日４（終）

今の仕事で初めて泣いた日１

今の仕事で初めて泣いた日２

今の仕事で初めて泣いた日３

「そしたら、マネージャーが

『うちのスタッフはみんな優秀や！

じぇにの英語に全く問題はない！

問題があるとしたらあんたの方や！

だいたい、料理が遅いとか、客はあんただけとちゃう！

もうちょっと辛抱を覚えた方がええんちゃうか！』

て言い返してん」

ええ！

このマネージャー、キレやすい人ではあるねん。

私もこないだ、

このマネージャーの英語が早口すぎて、

（しかも声が甲高いし、南部訛りもある）

何言うてるか全神経フォーカスしてもわからんで、

三回ほど聞き返したら

マネージャー自身から怒鳴られたんですけどw

怒鳴ると言うより、叫ぶって感じかな。

激しやすい性格なんかも。

ま、ええわ、

今回は私の味方らしいw

「キッチンのみんなも怒ってたよ。

今度、あの婆さんが来たら、

ぶん殴ってやる！てみんな言うてる！」

と、激怒のアリーナ。

いやいや、ぶん殴ったらあかんw

 

キッチンのみんなが怒るのは、

こんだけ若い世代になると、

人種差別があかんていう教育がしっかりされてるのと、

フロリダという土地柄、

本人はアメリカ生まれアメリカ育ちでも、

両親は移民という子が多いので、

こういう発言は許せないんやと思う。

そっかぁ、そんなことがあったんや。

マネージャーも

「気にしなくていいわよ。

今度あの婆さんが来たら、接客しなくていいから

私を呼んだらいいからね」

と、自分が私に怒鳴ったことは忘れてw

優しく言うてくれた。

私は全然大丈夫やけどね。

大阪で生まれた女やさかい〜♪

しかも、こんな国で一人で生きてるねんで。

アリーナが婆さんをぶん殴るまでもなく、

こんなクソババア、

本気出したら

私、一人で始末できる（ゴルゴか）

この程度で凹んでたら、

アメリカで一人で生きていかれません。

でもみんなの気持ちが嬉しい。

若いマネージャーや、十代の子供達が

私を励ましに来てくれて、

「これ食べ」

って、クッキーを持ってきてくれたり

（てか、それ売り物や）

なんかね、そういう気持ちが嬉しくて、

涙が出てきてしもた。

こんなことで泣いたら

意地悪婆さんに負けたみたいに見えそうで、

泣きたくなんかないんやけど、

ちゃうねん、

婆さんのせいやなくて、

みんなの気持ちが嬉しくて

涙が止まらない。

そしたら、アリーナが

「オーノー！じぇに！

大丈夫！私がいるから！

今度あの婆さん来たら、絶対ぶん殴るから」

いや、だから殴ったらあかんw

「ほらこのクッキー食べて」

そやから、それ売り物。

なんかさ、若くてピュアな子たちと働いてるからかな、

時々、青春してる！

みたいな感じの時がある（錯覚）

みんな、ありがとうね。

だけど涙が出ちゃう、女の子だもん。

なっみーだもー汗もー♪

若いふぁいーとでぇー♪

意地悪な客がいても、

孫みたいに若い子たちが、私を心配して

慰めてくれるなんて、

こんな経験、アラカンになって出来るなんて。

やっぱり私はラッキーやと思う。

終わり

　

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