私のバレンタイン・愛がすべて

2007年02月18日

金曜日、帰宅するとケニーはすでに学校から帰っていた。

「ただいまー！」

「マーム！ハッピーバレンタイン！」

ケニーがピンクのカーネーションと赤のカーネーションを差し出した。

「おお！！
ありがとう！ケニー！」

とっても嬉しくて、思わずケニーを抱きしめた。


「これ学校で買うてん！」

中学校の仕組みがよくわからないのだが


クリスマス時期にも確か何か買ってきてくれたように思う。


（↑何もろたか忘れてるし）


今回もバレンタイン用に学校で花を売っていたのだろう。


14日にさばいてしまうつもりで仕入れていたのだろうが、


吹雪で学校が二日も休校になったので


カーネーションは少々くたびれていた。

「ありがとう、嬉しいわぁ」

「これな、＄1.50やってん」

「そう」

「1輪で＄1やけど、2輪やったら＄1.50やってん！」

嬉しそうに言うケニー。


お前は大阪のオバハンか。


値段言うなっちゅうねん。

 

あれから、14年。

あっという間ね。

もう息子は二十七歳よ、奥さん。

昨年の息子の誕生日。

今年はコロナ禍でまだ会ってません。

味噌汁作ってあげたい。

あんまりにも成長が早いわ。

息子との仲は良好やけど、

バレンタインだろうが、

そこにおるんか？とも言うてきませんわw

私は複雑な家庭事情で、

愛情というものを

知らないままに育ったので、

自分が子供を育てる時には、

とにかく、

「愛」

何は無くとも「愛」

と思って育ててきた。

 

愛されるための努力なんか必要ない。

あんたがあんたでいるだけで、

そこに存在するだけで、

それだけでええねん。

あんたはいつだって

愛されてるねんで、

と育ててきて、

まあまあ、ええ子に育ったと思うのやけど、

ほんまに、

愛されるために努力いらんと思っているようでw

まあ、努力しないと愛されないっていうのは、

愛やないと思うので、ええのですが、

それにしても、

バレンタインにおかんに花贈るとか、

ちょっとした努力してくれても、

ええと思うのですがw

でもね、子供時代の可愛らしさ、

こんなに可愛いエピソードを

他にもたくさんくれた、

それだけで、十分親孝行やって思うの。

それだけで、十分、

私の人生をええものにしてくれた。

＊読み返して思ったが、

カーネーションの値段、ぼったくりやんw

　

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