2021年2月23日火曜日

お茶飲むんか、飲まんのか?

カプチーノだの、なんたらラテだの、
そういうのは、キッチンで作ってるんやけど、

普通のコーヒーは
でっかいポットに入れて、
お客さんが自由に飲めるようにしてあるの。
(もちろん、無料ではないが、
勝手に飲んでいる奴もいてるw)




所詮ポット、
時間が経つと中身も冷めるので、
数時間ごとに、中身を廃棄して、
新しいコーヒーを淹れる。

一時間やったかなぁ、
二時間やったかなぁ、覚えてへん。

というのも、
私の担当の仕事やないのよ。

ただ、人手が足りてない日やと、
コーヒーがぬるくなったまま、
放置されていたりするようで、
客から苦情が入る。

もちろん、苦情は
店番をしている私に来る。


 
私の手が空いている時なら、
客に謝って、すぐに新しいのを淹れる。

その日も、一人の不機嫌そうな爺さんから
「コーヒーがぬるい!」
と言われた。

「申し訳ありません。すぐにコーヒー淹れますね」

と、豆を挽いてフレッシュなコーヒーを提供した。

普段はこれでおしまいなのやが、

その爺さんは、戻って来て、
今度はお湯の入っているポットに手を伸ばした。

好きなお茶を飲めるように、
白湯もポットに入れてあるのだ。

さっきコーヒー淹れたてのん持っていったのに、
なんでお湯やねん?

と思っていると、

「お湯がぬるいやないか」

と私に向かって文句を言い始めた。

お湯まで冷めてんか。
誰やねん、今日の担当。

でも、爺さんに
「私の担当じゃないので」
とも言えない。

てか、コーヒー代しかはろてへんのに、
次は茶飲むんか?

 
「お茶飲みたいんですか?」

「違う。お湯が冷めてる言うてんや」

「お茶飲まれるんでしたら、
熱々のお湯持って来ますよ」

「持って来んでええ。
わしが言いたいのは、
お茶飲みたい人がおっても、
お湯が冷めてるやないかいうことや」

私は爺さんに近寄って行った。

お湯が冷めてるのは
確かに店側の落ち度。

でも、自分が茶飲みたいわけでもないのに、
お湯の温度点検して、
私に文句言うとか、
どんだけ暇やねん、お前は。

てか、何様?

客やからって、
なんでもかんでも
好きに文句言うてええっちゅうわけちゃうで。


だがしかし、これ以上客と喧嘩するのも、
私としては避けたいところ。

爺さんに近寄って

「そやから、お茶飲みたいんか?って訊いてるねん」

とゆっくりと低い声で言うた。

「お茶はいらん。でもお茶飲みたい人おったらどないすんねん」

「ほんなら、お前はお茶いらんのやな?」

再び、低い声でゆっくりと、
爺さんの目を正面から見ながら言うた。

「もうええわ!」

と爺さんは去って行った。

そやから、なんべんも言うてるやろ。
(爺さんとは初対面やったがw)

大阪で生まれた女、なめんなよw

長いこと生きて来て、
自分より弱い人間に威張ることくらいしか
身につけられへんかったのか。



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