2021年2月24日水曜日

化粧品売り場で嫌がられていた男

美容部員やってた時の話やけど、
時々来てた男性客。

こいつの顔見たら、
みんな隠れるくらいに嫌われていた。

それは女連れの中年男で、
化粧品カウンターにやって来て

「彼女に口紅塗ってやって」

て、なぜか上から目線で言う。

そして、ヘラヘラと笑いながら


「どうせ君ら、暇やろ。
そやから、なんか仕事させてあげるよ」


ここで、私たちは全員、
カッチーン!と来る。


暇やけど、お前らの相手してるほど、
暇とちゃうわい!




化粧品売り場という女性の園に、
ストレートの男が土足で入ってくるだけでも
違和感やのに、

こんなに態度で、
歓迎されるわけがない。


 
ちなみに歓迎される男性客は

奥さんや彼女、母親、
あるいは身内の女性ために
プレゼントを買いに来る客。

ステキやなって思うし、

素直に相談してくれると、
こっちも親身になって
プレゼントされる人を喜ばせるべく、

色々とサンプルやギフトをつけて、

きれいな紙にくるんで、

きれいな箱に入れて、

リボンもかけて、と

一生懸命になる。



だが、しかし、
この男のような客は
内心「来んな!こっち見んな!」
としか思わないw


 
でも接客業の哀しさ。
客に口紅塗ってと言われたら、
塗るしかない。

で、女に口紅を塗ってやると

この男はおもむろに腕組みをして
いろんな角度から眺めながら、

「うーん、その色はもひとつかな。
次はこの色塗ってみて」

と、また違う色を塗らせるのだ。

内心(はぁ?何様?)
と思っても、黙っているしかない。

今なら何か言うかもねw

でも当時は黙っていた。


女の方も男の言うがままに、
唇を突き出して、私たちに口紅を塗らせる。

ちょっとでも、まともな感覚のある女なら、
連れの男が店員に向かって
こんな物言いしたら、ドン引きやで。


そして、何回も塗り直させた後、
毎回、絶対に何も買わずに去って行く。


この中年男のドヤ顔を見る限り、
自分では気の利いたデートのつもりらしい。

ほぼ毎回違う女やったので、
今思えば、婚活中やったのかな。

でも、モテモテ、というよりは、
誰とも続かんのやろね。
(お前が言うなてか)

そりゃそーよね。

店員にこんな物言い出来る奴が、
相手の女性をリスペクトして
付き合えるわけないもんね。


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